東京エレクトロン デバイスは、ザイリンクスのZynq-7000 All Programmable SoC デバイスを搭載したリファレンスボードのハードウェアサポートから、OS(Windows Embedded Compact 7)実装のためのソフトウェアサポートまでをセットで提供する「Zynq All Programmable SoC ソフトウェアサービス for Windows Embedded」を開始する。
東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は2013年3月28日、製品の開発期間の短縮を支援する「Zynq All Programmable SoC ソフトウェアサービス for Windows Embedded」の提供開始を発表した。
同サービスは、ザイリンクスのZynq-7000 All Programmable SoC デバイスを搭載したリファレンスボードのハードウェアサポートから、OS実装のためのソフトウェアサポートまでをセットで提供するもの。関連するトレーニングやサポートプログラムの実施、個別のカスタマイズサービスにも対応する。
対象のリファレンスボードは、TED製(inreviumブランド)のZynq-7000 All Programmable SoC デバイス搭載エクステンション・マイクロ・コントローラカード「TB-7Z-020-EMC」および、ザイリンクス製のZynq-7000 All Programmable SoC デバイス搭載「ZC702」評価ボードの2種類。OSは、CEの流れを受け継ぐ、マイクロソフトの小型組み込み機器向けOS「Windows Embedded Compact 7(以下、WEC7)」をサポートする。WEC7に対応するZynq-7000 All Programmable SoC デバイス用のBSP(Board Support Package)は、今回、国内で初めて富士通ソフトウェアテクノロジーズが開発したものが提供される。なお、これまでは、Zynq-7000 All Programmable SoC デバイス搭載リファレンスボード対応のBSPは海外メーカー製に限られていたため、BSPメーカーのサポートを受けるには、ターゲットボードを海外に発送する必要があったという。
以下の図は、同サービスの内容を示したものである。
TEDは、同サービスの提供およびカスタマイズ対応により、2013年度内で、1億5000万円の売上目標を掲げる。また今後、2013年の第2四半期にリリース予定のWEC7の後継OS「Windows Embedded Compact 2013」(関連記事)に対応するBSPの提供も行うなど、さらなるサービス拡大を計画している。
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