今回のオメェは、冴えまくっているよなぁ。問題は、その“株価”がいつまで続くかだな。いつまでも“高値が続く”といいんだがよぉ。
ムッフーンッ! 僕のお株は今後も高値キープですよっ!
今回から解説します。
これで、ベテラン設計者の100%です!
ホンじゃ次はよぉ、いつもの「バンバン板金設計の即戦力になるフロー」を見ろ! 前回の第7回ではよぉ、板金設計で最も重要な「ボックス形状」を理解したはずだぁ!
第6回の図6〜図8の事例はどれも、「四隅にすき間があること」を認識してください。次に、「四隅のすき間をなるべくなくすテクニック」、つまり「調味料」を紹介します。
(第7回より)
上の引用に「調味料」の単語があります。「バンバン板金設計の即戦力になるフロー」にも書いてあります。
僕は板金設計における「ボックス形状」の重要性と、「調味料」までは、しっかりと理解しています。……それから、エリカちゃんと一緒に復習もしました、ムフフ……。
感心、感心。しっかしよぉ、今回のオメェは、本当に一体、どうしたんだ?
いつか僕が「頑張れ、日本!」って言ったとき、甚さんが「頑張るのは、オメェだ!」と叱ってくれたからです!
そうかそうかー。ああ、その通りだ。そんじぁ、今回は「即戦力になるフロー」の「6」にへいるぞ! 板金設計の変形例に行くぜぃ。
第6回の図7、図8、図9の事例、および第7回の図2の左右と図3の事例のいずれも、四隅に曲げ加工のためのすき間(穴)が開いてしまいます。もし、箱の中に、ねじなどの小物部品を入れる場合なら、このすき間は不都合ではありません。しかし小物部品でなく、粉体や流体の場合だと漏れてしまいます。
そこで、流体の場合は漏れが生じますが、粉体なら漏れなきことを満たせるボックス形状の一例が図3です。
板金による絞り加工と溶接加工によって製造が可能です。
図3の事例も板金部品らしい形状をしていますね。そして、絞り加工といえば、灰皿。絞り加工……これは学校で習ったと思います
ホンじゃ、良君。図4の内容を解説してみろ!
図4は、課題の四隅の穴を「すみ肉溶接」でふさいだ例です。この事例の場合、中に入れるものが、粉体でも液体でも漏れませんね。
その通り。昔の携帯電話用バッテリーケースは、この図4の要領で作っていたんだぜぃ。しっかしよぉ、その肝心の溶接がはがれたり、腐食するんで、今はワンピース(1枚)の絞り加工でできている。
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