ホンダ エアクラフト カンパニーは小型ビジネスジェット機「HondaJet」の飛行試験用量産型3号機が初飛行に成功したことを発表。降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認などが行われたという。
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは2011年12月20日(米国東部時間)、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の飛行試験用量産型3号機が初飛行に成功したことを発表した。
11月18日、米国ノースカロライナ州のピードモントトライアッド国際空港で、米国連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)型式認定取得に向けた飛行試験が行われ初飛行に成功。降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認などが行われたという。
同社は、今回の量産型3号機による飛行試験に加え、機体強度などを確認する構造試験も順調に進めており、構造試験用の量産型2号機による制限荷重試験を全て完了している。これら一連の試験により、HondaJetの構造強度を確認、FAAの認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることを実証したとしている。
2010年12月20日に初飛行したHondaJet量産型初号機は、最高速度425ノット(時速約787km)、最大運用高度4万3000フィートと上昇速度毎分3990フィート(約1216m/分)をそれぞれ記録している。2012年には、飛行試験用の量産型4号機、5号機や構造試験用の機体が追加される予定で、認定取得に向けた取り組みのより一層の強化を図る構えだ。
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