ウインドリバーは組み込み機器向け仮想化ソフトウェア「Wind River Hypervisor」の最新リリースにおいて、サポートアーキテクチャを拡張し、新たにARM Cortex-A9をサポートすると発表した。
ウインドリバーは組み込み機器向け仮想化ソフトウェア「Wind River Hypervisor」の最新リリースにおいて、サポートアーキテクチャを拡張し、新たにARM Cortex-A9をサポートすると発表した。
今回新たにハードウェアアーキテクチャサポートの範囲をARM Cortex-A9 MPCoreにまで広げたことで、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)アプリケーションと並行して、リアルタイムアプリケーションを実行できるようになる。また、最新リリースでは、Intelアーキテクチャ上で動作するゲストOSとして、新たにWindows 7にも対応する。
さらに、内部イーサネットスイッチも提供。これによりユーザーは、独立した内部ネットワークと標準ベースのプロトコルによる仮想マシン間通信を構築できるという。SR-IOV規格のサポートにより、ハードウェアアクセス速度を維持しながら、イーサネットデバイスを複数の仮想マシン間で共有する機能が提供されるとのこと。
同社 仮想化向け製品管理部門 バイスプレジデントのコリー・ビアロワス氏は、今回の発表について次のように述べている。
「組み込み仮想化およびマルチコアの効果的な採用と最適化は、組み込みデバイスの開発において、私たちがサービスを提供しているあらゆる市場の在り方を変えるものです。ウインドリバーは、高性能ハイパーバイザ、完全に統合されたオペレーティングシステム、仮想化された組み込みターゲットの設定、デバッグ、プロファイリングを行うための先進のグラフィックツールという他にはない組み合わせを提供し、次世代製品を開発する企業に、大きなチャンスを提供します」(プレスリリースより)
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