なぜこのような書籍やセミナーが存在するかといえば、その理由は簡単です。機械材料の知識を「材料屋」から発信しているからです。これは、先ほどの料理のたとえに戻れば、「食材知識を食品化学者が発信する」に相当します。
次の図1を見てください。
機械材料も、食材同様に材料屋ではなく、設計者という実務経験者の立場からの情報発信も必要です。
ようし分かった! オメー、オレサマに喧嘩(けんか)を売ったな? だったらよぉ、一丁やったろじゃねぇかい!
甚さんは以下のように宣言しました! 本連載の目標です。
行列のできる寿司屋やラーメン屋と同様に、まずは材料選択から勝負できる技術者を先導する、機械材料の親切な「お料理本」、もといっ!! 「お料理Web」を目指すぜぃ!
良君! 面白い例を教えてやるよ。駅前の「樽寿司(たるすし)」のオヤジがいるだろ? あいつがよう、いつだったか、寿司職人の「目利き力」を説明してくれたんだよぅ。
辰兄ィ(タツニィ)でしょ? 知ってますよ。実は、エリカちゃんのお父さんなんですよね。
エリカちゃんは、良君の職場で働く設計アシスタント。専門学校卒のアシスタントながら、設計に関する素質は……、良君より上回っているのです!
そっ、それは本当か? やはり、あのオヤジがいてエリカちゃんありだなぁ。オメェのオヤジは、単なる管理職だからなぁ……。仕方があるめぇ。
僕のオヤジの悪口は止めてください! 確かに僕のオヤジは、「何ができる?」「部長ができる!」の役立たずですけど……。
すまんかったなぁ。つい本当のことを言っちまったぜぃ。
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