合計6枚の翼のモデリングが終わったら、今度は胴体をモデリングする。胴体のモデリングについては、翼ほどに精度のある情報が残っていない。ただし図面上に幾つかのキーとなるステーションにおける断面が定義されているので、その断面を定規で計って作成する。基本の形状は楕円なので長軸と短軸を計れば、それでよさそうだ。
通常、アメリカで設計する際には、全て、フィートとインチが使われるのだが、このプロジェクトのもともとの情報がドイツの物であったせいか、この図面についてもメートル法で書いてあった。いちいち、インチスケールの定規を探したり、計った数値の変換をすることもなく単純にスケールだけを考えればいいので助かった。
なお、胴体の断面の配置は、翼のように一直線上にはない。途中からやや折れ曲がった形で配置されているので、それに注意して配置していく。配置が終わったら、これはロフトコマンドだけ作成する(図7)。
もっと厳密にガイドカーブなどを活用して作るべきであったかもしれないが、今回は40分の1という小さなスケールでの作成であり(第2回のビデオのラジコンは4分の1である)、実際には飛ばさないということを考えて、ロフトで作成された形状を見て、今回はこれでOKとした。一番大きな問題は、これ以上モデリングに時間を割くことができない事情があった、ということだが……。
ともあれ中心となる胴体ができたら、後は垂直尾翼を装着する切れ込みと、主翼を取り付ける部分を作成した。これらの形状も厳密に言えば、もっときちんと検討してモデリングをしなければいけないのだが、まずは迅速にアセンブリとしてまとめ、モデリングするという事情を優先した。
このモデリングができたら、後はアセンブリをするだけである。それほど難しい位置合わせをするわけではないので、このように簡単にできてしまう。
なお、操縦席の窓ガラスの部分については、別に窓ガラスを付けることができるわけではないので、その形が分かるように周囲に切れ込みを入れるのみにとどめた。ここも外せるようにして、操縦席の中まで簡単にでも作り込めれば、なお格好いいが、残念ながら、今回はそこまでする時間がない……。
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