日中合同のポメラ開発部隊は3次元モデルを共通言語とし、さらに今回、「ガンダム」というキーワードで、さらに絆(きずな)を強めていた。過去記事で紹介した3次元CADの図+英語でのコミュニケーションは、当然健在だった。
キャラクターありきの製品では、やはり色は非常に重要になる。デザイン画上での色調整はどうとでもなるが、実際にプラスチックで成形していけば、当然、その調整は簡単にはいかない。そのうえ、その色がアリかどうかの判断は、人それぞれの考えや感性により基準が異なる。ガンダムポメラも例外でなく、色出しについては紆余曲折があったとのことだ。
かつて尾花氏はガンダムのアニメを観ていて、砂漠の中から青いランバ・ラル専用機がムクムクッと出現するシーンが強く印象に残っていたという。そして、その美しい青を製品でも忠実に再現したいと考えた。
しかし、その青の製品を仮定しデザインすると、何となく子供っぽく、非常にポップな印象になってしまう。30代半〜40代前半とするこの製品のターゲットユーザーたちが、その色をどう思うか。
例えばアニメのキャラクターは鮮やかな配色の服装をしていることが多い。テレビ画面で観ている分には違和感はない。しかしそれが実際、現実のわたしたちがそのとおりの配色の服を着たら、どうか。その感覚だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.