いよいよ3次元モデリングの問題を出題します。形はイメージできるでしょうが、いざモデリングしてみるとなかなか考えさせられます
前回のきゃどりる(1)は、準備編ということで、モデリングやスケッチにおける基本を確認しました。今回は、3次元モデリングの問題を実際に解いてみましょう!
まずは、モデリングする形状を2次元図面から読み取ることから始めます(ちなみに3次元CAD利用技術者試験の問題では、用紙数枚にわたって基準位置や寸法が描かれています)。形状全体に目を通すことが肝心です。
さあ、以下の問題を見て、形状がぱっとイメージできるでしょうか?
座標方向、座標原点(点O)に合わせて作成しましょう。
こんな感じです。こうやって形状を見ると、「あぁこんな形状かぁ……」と理解できるのですが、実際にモデリングしてみるとなかなか考えさせられます。さすが試験問題です。
原点は一番下、下面にありますが、そこからスケッチして円形状の部分から作っていくと二度手間になる場合があります。人それぞれの作り方がありますし、このモデルにもいく通りの作り込み方法がありますが、今回の解説は、その中の1つの手段であること、CADによってはもっと簡単に作る方法もあることをご了承ください。
まずは、前回説明した内容を踏まえ、自分の考える通りに作ってみましょう。どちらかがいいということはありませんので、もし次回以降で解説する方法と違っていたら、「こんな作り方もあるんだなぁ」と思ってください。
目標時間は、25分間です!
単なる厚み付けでは、数回編集しないと作れない形状です。なるべく数少ない操作で作れる機能を考えてみてくださいね。
次回は解説編として、“みやしろ流”のモデリング作法を紹介。皆さんの役に立ちそうな部分を抽出してお届けします。(次回に続く)
この記事は3次元CADのオペレーション初心者向けとして、社団法人コンピュータソフトウェア協会主催「3次元CAD利用技術者試験」(平成20年度前期に実施された1級問題)の出題内容と解法を紹介しています。
この記事で紹介する3次元モデリングの作業ステップは、実際の設計事情や加工方法を考慮していない場合がございます。また当然ながら、実際の設計においては作業の手数を減らすことが重要であるとは限りません。
記事で提示する解答だけが正しいとは限りません。複数の解答パターンがある場合もありますが、記事で紹介するのはあくまでその1つとお考えください。
あらかじめご了承いただければ幸いです。
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