プレゼンの資料も分かりやすく、話し方も滑らかなのに、プレゼンの内容に集中できないという発表会に遭遇することがよくあります。この原因になりがちなのが、指し棒(指示棒)やレーザーポインタといった小道具類の使い方の失敗です。以下にありがちなNG例をご紹介します。
スクリーンをトントンたたく
指し棒がスクリーンに当たる音は結構気になりますし、スクリーンが揺れることで投影されたスライドが見づらくなります。動きで強調したい場合には、軽く当てる程度にしましょう。
手遊びをする
指し棒を使わず、話を進めているときに、指し棒を伸ばしたり縮めたり、指し棒をさすったりしている方も見掛けます。本人は無意識にやってしまっていると思いますが、見ている側は、その動きが気になって、話に集中しづらくなってしまいます。指し棒を使っていないタイミングでは、指し棒は両手で持って胸の前に構える、演台に仮置きするなど、手遊びが起こらないよう意識しましょう。
「偉そう」と印象付けてしまう
お客さまなどに向けたプレゼン発表の場合、小さな会議室で指し棒を使ったプレゼン発表をすると「偉そうだ」と思われることもあります。聞き手のタイプを考え、そう思われるリスクがある場合には指し棒は使わずに、手を使って指し示すようにしましょう。
手首で動かす
レーザーポインタの最大の弱点は、手の揺れに応じて細かくぶれやすいという点です。見ている側はこのぶれが気になって、話に集中し切れないということもよくあります。レーザーポインタを使う際には、手首は極力動かさないように意識し、ひじや肩を使って動かすように心掛けると、このぶれを最小限に抑えることが可能です。
ぐるぐる回す
レーザーポインタを使ったプレゼン発表でよく見かけるのが、伝えたいキーワードをレーザーポインタでぐるぐる回しながら指し示す光景です。これは、見ている方もポイントに合わせて視点が移動するため、疲れてしまいます。強調したい言葉は、ぐるぐる回して示すようなことはせずに、揺れないように気を付けながら、一点を指し示すようにしましょう。
スクリーンを向いて話をする
レーザーポインタを使ってプレゼンをする場合、話し手もどこをポイントするか意識がいってしまいがちになるため、正面ではなくスクリーンを向いての発表になってしまう傾向があります。レーザーポインタはごく限られた要所でのみ使用し、話し手は正面を向いて発表することを意識しましょう。
ムダな印刷、見づらい印刷
配布資料としてプレゼンスライドを印刷したものを出席者に配る際に、注意したいのが1ページに何スライドを入れ込むか、という問題です。1ページに1スライドでは紙やインクがムダに感じられますし、3スライド枚以上では文字の判別すら難しい場合があります。最も見やすく、書き込みのスペースを確保できるという点では、2スライド1ページが望ましいと考えます。
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