マツダ、STN-6500導入でCADデータを1/3に縮小消費電力も約17KW削減

» 2008年07月31日 00時00分 公開
[上口翔子,@IT MONOist]

 東京エレクトロン デバイスは2008年7月31日、マツダがストアワイズ(本社:米国)のリアルタイムデータ圧縮アプライアンス「STN-6500」を導入したことにより、ストレージへの投資コストを削減したことを発表した。

 STN-6500は圧縮アルゴリズムLempel-Zivを採用しており、既存システムやアプリケーションからの運用が可能。ディスクドライブを追加せずにデータを圧縮する。

 3次元設計データは、量産終了後も企業としての製造責任や保障のために10年以上に渡って保管し続ける必要がある。マツダは今後のデータ量拡大を懸念し、2007年12月にストアワイズの「STN-6000」シリーズの上位機種「STN-6500」を「NetApp FAS3050C」1台に導入。

 STN-6500を導入したことで新車の3次元設計データは3分の1に圧縮され、1台のトータル実効容量が27テラバイトのストレージ「NetApp FAS3050C」に最大81テラバイト分のデータ保管容量を確保したという。さらに、2次効果として消費電力を約17kw削減した。

 マツダは今後も段階的に圧縮対象を拡大し、2009年3月までにFAS3050C1台分の全データを圧縮する考えだ。

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