第6回から、H8/3048F-ONEマイコンが搭載された実際のターゲットボードを使用して各種負荷装置を制御するプログラムを順を追って解説しました。
第6回では「ターゲットボードの仕様の説明」「H8/3048F-ONEで使える機能の紹介」「ターゲットボード上の赤色LEDを点灯させるプログラムの解説」を行いました。H8マイコンのポートなどのMMIO(メモリマップドI/O)(注2)を使うためにC言語ではどのように記述すればよいかを説明しています。
ポイント:
第7回以降は、基本的にターゲットボードに接続できる機器を1つずつ、機器の仕様とサンプルプログラムを紹介する形で進めました。
第7回はLCDに文字を表示させるサンプルを紹介しました。LCDには液晶表示用のコントローラが内蔵されていて、H8マイコンからLCDに液晶表示用のコマンドを送ることで文字を表示したり消したりします(H8マイコンからLCDに送るコマンドはすべてH8マイコンのポートを使用します。ポート制御については第6回で説明しているのでこの回ではほとんど触れていません)。LCDの仕様や制御コマンドなどは、LCDメーカーのWebサイトなどで入手できますので、本連載で使っているLCD以外のものを使うときは別途入手する必要があります。
第8〜11回は、ターゲットボードに接続できる各種モータの制御について説明しました。この連載を読んでいる方のうち、どの程度の方がモータを扱うかは分かりませんが、第9回からのPWM制御ではH8/3048F-ONEのITUの具体的な使い方について触れていますので、モータ以外にも、タイマを使う必要が出てきたときには参考になるでしょう。
第12回はターゲットボードに接続することができる機器の最後として、スイッチ入力値の取得とロータリエンコーダ入力値の取得という、入力系についての説明を行いました。この回はまた、第6回で説明した「C言語でH8マイコンのMMIOを使うための文法」を復習するための回でもありました。
ポイント:
連載各回の概要は以上のようになりますが、最後に筆者が組み込みソフトウェア開発、特にデバイスドライバなどのハードウェア寄りのソフトウェア開発を始めるうえで、これは大事だと個人的に感じていることを以下に挙げて本連載を終了したいと思います。全13回の連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。(連載完)
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