コンデンサは細かく分けるとさまざまな種類がある。今回は電解コンデンサ以外で「これだけは!」という代表的なものを紹介する
前々回「電解コンデンサが円筒状になっている理由」では、電解コンデンサを取り上げましたが、今回は“電解コンデンサ以外”のコンデンサの種類について解説します。
コンデンサの種類は、細かく分けるとさまざまなものがありますが、今回は「これだけは!」という代表的なものを紹介します。
一般的にポリエチレン・フィルムを利用したコンデンサ。直列等価抵抗が小さく比較的温度特性もよい。容量は0.001〜0.1μF程度が多い。主にオーディオ回路などの低周波回路に使用される。
通称、スチコンと呼ばれており、50〜4700pF程度が一般的。オーディオ分野では直列等価抵抗が小さいので、高級オーディオの入力段やネガティブフィードバック回路などに使われている。
比較的容量が小さい(0.5pF〜0.1μFが一般的)。定格電圧があり、高電圧に耐えられる。温度補償用として温度係数が管理されているものもある。積層型セラミック・コンデンサ以外は極性がない。高周波帯域での使用に適しているので高周波用デバイス、同調用、高周波フィルタとして使用されている
なお、コンデンサの形状でも「マザーボードで見る“抵抗器”」で紹介したような、チップタイプのコンデンサがあります(チップコンデンサと呼ぶ)(画像1)。
チップコンデンサについては下記のサイトを参考にしてください(簡単な解説と実際の画像が掲載されています)。
http://www.kyocera.co.jp/prdct/electro/product/capacitor/ceramic.html
http://www.kyocera.co.jp/prdct/electro/product/capacitor/tantalum.html
http://www.kyocera.co.jp/prdct/electro/product/capacitor/other.html
4回にわたり“コンデンサ”について紹介しきましたが、今回でコンデンサの解説は最後になります。
コンデンサの役割や種類など理解できましたでしょうか? マザーボードやホビー向けの基盤などを実際に眺めながら解説を読んでいただければよりイメージしやすくなるのではないでしょうか。(次回に続く)
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