オムロンは、笑顔度を測定する「リアルタイム笑顔度測定技術」を参考出展した(画像7)。事前にデータ(顔の画像など)を登録することなく、複数人の笑顔度をリアルタイムに測定できるという。
3Dモデルフィッティング技術をベースに、笑顔度の測定に必要な口や目の形や顔のしわなどを正確に取得し、笑顔か笑顔でないかという単純な認識ではなく、笑顔の度合いを0〜100%の間で自動測定するという。画像入力から笑顔度測定出力までの測定速度は、Pentium4 3.2GHzで0.044秒とのこと。
PCだけでなくICチップ化や組み込み機器への対応も可能で、ROMサイズは約46kbytesという。PC向け、および組み込み向けのソフトウェアは年内の発売を目指しているとのこと。「デジタルカメラへの適用以外にも接客業向けのトレーニングやメンタルケアなどにも利用できる」と説明員は話す。
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ソニーは、11型で最薄部約3mmの有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビ「XEL-1」を出展。同社ブース正面にはおよそ50台のXEL-1がずらりと並んでいた(画像8)。
同製品は、電流を流すことで発光する有機材料を用いた自発光型パネルを採用している。バックライトのような別光源が不要となるため薄型・軽量化を実現できるという。2007年12月1日発売予定で、価格は20万円(希望小売価格)。
同社は、1994年から有機ELテレビの開発に着手し、およそ13年で製品化に至ったとのこと。なお、同ブースでは27型有機ELテレビも参考出展されていた(画像9右)。
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NTTドコモは、「ウェルネス携帯電話試作機」の参考出展・デモを行った(画像9)。同製品は、歩く・走る・階段昇降・静止状態を把握できる「高機能歩数計」と「脈拍計」「体脂肪計」「ブレス(口臭)測定」が可能。測定結果の表示、ワークアウトミュージックプレーヤ、iアプリによるサーバ連携なども実現するという。同社のほかに三菱電機、ジェイマジック、オムロンソフトウェアが開発にかかわっているとのこと。
同製品はスライド方式で、メインディスプレイはタッチパネルを採用している。説明員によると「D903iをベースに開発している。スライド上部(液晶側)に試作機のモジュール(各種センサーなど)を搭載しているので多少厚みもあるが、もう少し薄くできる」とのこと。
実際に脈拍測定を体験してみたが、本体上部にある脈拍測定用の赤外線ポート(データ通信用の赤外線ポートは別にある)に指を載せ、20秒ほどで測定が完了した。説明員は「赤血球に赤外線を当て、その反射率から脈拍を測定している」と話す。
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今回のCEATECは、5日間の総来場者数20万5859人と過去最高を記録し、盛況のうちに幕を閉じた。今年は有機EL、画像認識技術などが特に目立っていたように思う。
コンシューマ向けの新製品から組み込み関連の最新技術まで幅広い分野を扱っているCEATEC。来年の主役は一体どのような製品・技術なのか?
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