デスクトップPCのマザーボードを題材に、基板上に配置されている電子部品について注目! 身近な製品から電子部品の基礎を学ぶ
本連載では、電子部品について“いろいろな角度”から取り上げ、皆さんに紹介&解説していきます。多くの電子部品が存在する中、本連載でどこまでフォローできるか分かりませんが、電子部品に興味がある方のお役に立てればと思っています。
さて、本連載の主役である「電子部品」ですが、日常生活においてこれらの部品を“ナマ”で見掛けることがほとんどありません(特に最近では)。その見掛けない(見たこともない)部品を小難しく「ああだ」「こうだ」と説明してもピンとこないと思います。
そこで、本連載では“できるだけ身近な製品”を題材として取り上げ、その製品に使用されている電子部品について紹介していきます。「これがその部品か!」「だからこの部品が必要なんだ!」など少しでも理解を深めていただければ幸いです。身近な製品を掘り下げて、電子部品を紹介することで、“より親しみやすく、よりイメージしやすく”なるのではないでしょうか?
本連載では、職場や自宅で皆さんがよく触れているであろう「PC(本連載ではデスクトップPC)」を取り上げ、さらにその中に入っている「マザーボード(以下、M/B)」について詳しく見ていきます。
最近はPCの低価格化によって、PCを組み立てる機会が少なくなり、PCのふたを開ける機会が随分減ったような気がします。筆者自身も本連載を機に久しぶりにデスクトップPCの中身をのぞくことになりました(注)。
まずは、M/B自体の役割について簡単に紹介することにします。
一言でいうと、「PCを動作させるために必要な部品(CPU、メモリ、ハードディスク、CD-ROM、PCIボード、USB機器など)を接続して、これらの部品の動作に応じて中心的な役割を果たす基板」をM/Bと呼びます。
次に、本連載で取り上げるM/Bについても紹介しておきます。ASUSの「P5LD2」というM/Bです。なぜこのM/Bを選んだのか!? それは、ただ単に手元に転がっていたからです……。
このM/Bには、以下のような電子部品が搭載されています。
など
次回以降、これらの部品について1つずつ紹介していきます。(次回に続く)
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