これらのレファレンスハードウェアで使用する製品についても具体的な検討が進んでいる。ファーストステップではメインボードはルネサス エレクトロニクスとIntel(インテル)で、拡張ボードはArmの「Kingfisher」(「Cortex-A7」の開発コードネーム)を使用する。評価ボードの設計開発を手掛けるシマフジ電機も開発に協力している。メインボードと拡張ボードの接続では、ルネサス エレクトロニクスのスターターキットとKingfisherを接続するインタフェースを再利用する。
セカンドステップでは、ルネサス エレクトロニクスとインテル、Kingfisher以外のボードも自由に接続するための共通インタフェースが必要になる。「ファーストステップでは、メインボードと拡張ボードの接続インタフェースに特殊な仕様が与えられている。セカンドステップでは、SoC(System on Chip)のサプライヤー間の差を吸収できる共通のインタフェースを目指している」(スズキの原木氏)。
スバルの角田氏は「具体的な開発はSoCのサプライヤーと進めていく。興味があればぜひ参加していただきたい」と説明。原木氏は「セカンドステップではできるだけ多くの拡張ボードを開発したいと考えている。IVIの装備の違いに合わせて最適な拡張ボードを選べるようにするためだ」と述べた。今後は、ハードウェアの準備に合わせてサポート体制やメンテナンス方法などを検討していくことが課題になるという。また、FPGAやDSPに対応したソフトウェアも準備していく考えだ。
後藤氏は「自分の『ロードスター』に、このレファレンスハードウェアを載せる日を楽しみにしている」とスピーチを締めくくった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.