ヤマザキマザックは「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」において、自社開発のAIエージェントを活用した次世代サポートサービスを披露した。
ヤマザキマザック(以下、マザック)は「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」(2026年10月26〜31日、東京ビッグサイト)において、自社開発のAI(人工知能)エージェントを活用した次世代サポートサービスを参考出展した。
マザックが、同社のクラウドサービス「Mazak iCONNECT」上で2026年11月中旬に開始するのが、自社開発のAIエージェントを活用したチャットbotサービスだ。
Mazak iCONNECTでのチャットでの問い合わせに対して、工作機械やレーザー加工機の各種マニュアルに加え、同社のサービスセンターに長年蓄積してきた問い合わせ履歴やトラブルシューティングの事例、熟練サービスエンジニアの知見などを活用して回答を提示する。回答には関連資料へのリンクが表示され、詳細情報を確認できる。履歴画面から、過去の問い合わせ内容や回答を確認でき、チャットを再開することも可能だ。
チャットbotで解決しない場合や、専門的な確認、対応が必要な場合は、チャット画面からサポートセンターへの問い合わせに切り替えることができる。
2027年春ごろに提供を始めるのが、AIコールセンターサービスとなる。ユーザーがAIコールセンターに電話をかけるとAIが音声で応答し、チャットbotと同様に問い合わせに対して回答する。希望すれば、電話のやりとりの内容をテキストにしてショートメッセージでスマートフォンに送ることができ、どんなやりとりをしたのか後から要約として見返すことができる。
さらに、2027年夏ごろをめどに、NC装置の操作画面からAIエージェントを呼び出し、自然言語で会話しながら加工中のトラブル対処などを進めるサービスも提供する。マイクなどをNC装置にUSB接続することで、AIとの音声での対話が可能になる。Mazak iCONNECTの機械遠隔診断サービス「M2Mサービス」において展開する予定だ。
会場のデモでは、AIがマザックの説明員から機番またはシリアルナンバーを確認した上で、アラーム内容を聞き、原因の推定と対処方法の提案を行った。AIコールセンターと同様に、AIとのやりとりはショートメッセージでスマートフォンに送ることができる。
「会話の中で何を言われたか、その時は理解したつもりでも、振り返ってみると不安になることがある。AIの言葉で答えを出して早くユーザーに安心してもらい、実際の対処は送られてくるテキストをあらためて見ながら進めてもらう。AIは自然言語でのやりとりと親和性が高い。今後も音声を活用したAIとのコミュニケーションを進めていきたい」(ヤマザキマザック 上席執行役員 商品開発本部 副本部長の澤田洋祐氏)
PC上で対話式プログラムの作成などが可能なサブスクリプション型ソフトウェア「MAZATROL DX」でもAIエージェント機能を追加する。MAZATROL DXで加工プログラムを作成中にアラームが発生した際、原因や解決方法などをAIが提案してくれる。これにより、従来マニュアルの該当箇所を探したり、内容を読み解いたりすることに使っていた時間を短縮でき、加工プログラム作成の効率化につなげられる。2027年春ごろの提供を予定している。
マザック、加工の工程設計をAIエージェントで自動化 ABEJAと共同開発
マザックが新研究開発拠点、機能集約で開発リードタイムを短縮へ
積層造形、切削、研削まで1台で完結 マザックが新たにAM複合加工機
最大約40%の切削量向上を実現、ヤマザキマザックの中型複合加工機
金属3Dプリンタの実用化が加速 DMG森精機とマザックが語るDED方式活用例
マザックが最大加工径910mmのCNC旋盤、大径および長尺ワーク向けCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク