三菱マテリアルは、ドイツにある連結子会社H.C. Starck Tungstenにおいて、タングステンのリサイクル能力増強を目的とした約5000万ユーロの投資を決定したと発表した。スクラップの年間処理能力を、約7000トンへ拡大する。
三菱マテリアルは2026年7月31日、ドイツにある連結子会社H.C. Starck Tungstenにおいて、タングステンのリサイクル能力増強を目的とした約5000万ユーロ(約84億5000万円)の投資を決定したと発表した。スクラップの年間処理能力を、現在の約5000トン(t)から7000tへ拡大する。
H.C. Starck Tungstenは、100年以上の歴史を持つタングステン製品メーカーだ。タングステン粉やタングステンカーバイド粉、その合金を素材とする高品質粉末を、欧州や北米、中国で製造、販売している。また、使用済み超硬工具などから回収したタングステンスクラップを再資源化するリサイクル事業も展開。主力拠点となるドイツのゴスラー工場では、使用するタングステン原料の約80%がリサイクル由来原料となっている。
今回の投資はゴスラー拠点を対象とし、2026年内に新設備の建設を開始して2028年中の完工を目指す。投資後は、同工場で使用するタングステン原料のほぼ全量を、リサイクル原料で賄える見込みだ。
三菱マテリアルは、2026〜2028年度の中期経営戦略で「資源循環ビジネスで未来を創る企業へ」を基本方針に掲げている。タングステン事業では、2030年度までに欧州、米州、アジア、日本のタングステン製品製造拠点でのリサイクル原料の使用比率100%を目指している。
同投資は、この目標実現に向けた重要な取り組みの1つとなる。重要鉱物のタングステンの安定供給と資源循環の推進に貢献する。
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