イチから全部作ってみよう(32)PythonでSQLを実行してデータベースを操作する山浦恒央の“くみこみ”な話(201)(1/4 ページ)

ソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」。第32回は、さらに一歩踏み込み、PythonプログラムからSQLを実行してデータベースを操作する方法を解説する。

» 2026年05月20日 06時00分 公開

1.はじめに

 山浦恒央の“くみこみ”な話の連載第170回から、入門者をターゲットとして、「イチから全部作ってみよう」というシリーズを始めました。このシリーズでは、多岐にわたるソフトウェア開発の最初から最後まで、すなわち、要求仕様の定義、設計書の作成、コーディング、デバッグ、テスト、保守までの「開発フェーズ」の全プロセスを具体的に理解、経験することを目的にしています。

 興味がある方は、連載第170回からのバックナンバーをご覧ください。

⇒連載「山浦恒央の“くみこみ”な話」バックナンバー

2.前回の振り返りと今回の話

 過去5回にわたり、データベースの概念からSQLの操作までを段階的に説明してきました。特に、直近2回では、SQLiteを用いて、ワインの商品データベースを構築しています。ここまでの話で、データベースの話が何となく分かっていただけているとうれしく思います。

 今回はさらに一歩踏み込み、プログラム(Python)からSQLを実行してデータベースを操作する方法を解説します(図1)。

図1 図1 前回との実行方法の違い[クリックで拡大]

 図1に示した前回の構成は、コマンドプロンプトからSQLを入力し、SQLiteからデータベースを操作しました。

 今回は、PythonプログラムからSQLを実行し、データベースを操作します。具体的には、Pythonの環境を作り(所要時間3分)、Pythonでプログラミングして、ワインのデータを操作します。

 この構成にする理由は、データベースの操作において、ユーザー操作を起点として処理を実行する場合があるためです。例えば、ユーザーが赤ワインの商品検索ボタンをクリックしたとしましょう※1)。この時、選択内容に応じた条件(WHERE句)を指定したSELECT文を実行し、該当商品を取得する必要があります。

 このように、フロントエンド(ユーザー操作)とデータベースの間にプログラム(Pythonなど)を挟むことで、ユーザーの操作に応じて動的にSQLを実行できます。

※1)「商品価格を一括で変更する」という場合は、ユーザー操作を介さずに直接SQL実行した方が良い場合もあります。

3.Pythonの環境構築(Windows前提、所要時間3分)

 まずは、Pythonの実行環境を整えます。

3.1 Pythonインストーラーのダウンロード

 Pythonの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

3.2 インストール

 ダウンロードしたインストーラーを起動すると、図2の画面が表示されます。

図2 図2 インストーラーの画面

 その後「Add python.exe to PATH」にチェックを入れて、「Install Now」をクリックします。

3.3 動作確認

 コマンドプロンプトを起動し、下記のコマンドから、環境が正しく構築できたか確認します。

python --version

 実行後、以下のようにバージョン番号が返ってくれば、環境構築は完了です。

Python 3.13.13
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