会見では、実際にRenesas 365とルネサスの最新マイコンである「RA8P1」の開発ボードを用いたデモンストレーションが行われた。
My RenesasからRenesas 365にアクセスすると、既存の設計開発プロジェクトに接続する「Connect Your Existing Project」、ルネサスが用意した代表的アプリケーションから設計を始める「Explore Ready-to-Run Solutions」、新規に設計を始める「Create a New Solution Fast」の3つのボタンが用意されている。
デモでは「Explore Ready-to-Run Solutions」から、「Surveillance Camera(監視カメラ)」を選択すると、3種類のシステム設計を確認できる。
システム設計では機能ブロック線図を確認できる。従来の設計開発において、これらの機能ブロック線図はパワーポイントやVisioなどを用いて描いた絵にすぎないが、Renesas 365では各機能ブロックにモデルがひも付けられている。そして、このシステム設計に最適なRAファミリの10品種が提案される。
システム設計に対応する監視カメラのアプリケーションプログラムも用意されており、コードも確認できる。
ここまで紹介した監視カメラのアプリケーションはRA8P1を搭載する開発ボードに実装されている。Renesas 365からは、データシートや開発ボードの図面や3Dモデル、BOM(部品表)などを確認できる。なお、マイコンによっては開発ボードが複数種類あるが、変更する際にはソフトウェアにも自動で反映されるようになっている。
続いて、カメラを接続したRA8P1の開発ボードへのOTAアップデートのデモンストレーションを行った。当初の状態では、監視カメラのアプリケーションだけが組み込まれている。
RA8P1はAIアクセラレータIP「Ethos-U55」を搭載しており、さまざまなAI機能を組み込める。そこで、Renesas 365で顔認識アルゴリズム「Factory_000」のデプロイパッケージを用意しておき、ネットワーク越しにOTAアップデートを行った。数分もかからずアップデートは完了し、顔認識機能が追加されたことを確認できた。
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