話を戻すと、実際にはこのAGI CPU+DIMM+VRMを載せたキャリアボード2枚を、1Uのデュアルノードレファレンスサーバに収められるとしており(図9)、30枚のこのブレードを収めた36kWのラックや、OCP(Open Compute Project)サーバのOpen Rack Wideにこのブレードを136枚(34×4)収めた200kWの構成が可能、と説明された(図10)。
ここからが競合との比較で、x86と比較すると同じ36kW枠ならラック数が半分で済み、コア数は2倍になると説明(図11)。CPU自身の性能や効率でもx86プロセッサを大きく上回るとしている(図12)。これが顧客にどのようなメリットがあるのか? に関して言えば、1GW相当の規模のシステムを構築するのに、x86と比較して100億米ドルの節約になる、としている(図13)。
図13 要するにx86で1GWを消費するようなデータセンターシステムをAGI CPUで構築すると、必要となるCPUの数が大幅に減り、消費電力も下がるので、初期費用と(おそらく3年程度の)運用コストを合算すると100億米ドルの節約になるという意味だろうArmは2027年には「AGI CPU 2」と「Neoverse CSS V4」をリリース、その先には「AGI CPU 3」と「Neoverse CSS V5」をリリースするとしている(図14)。一般にNeoverseは1年半〜2年程度の間隔でリリースしており、「Neoverse CSS V3」は2024年2月のリリースだった。
図14 2027年のAGI CPU 2/Neoverse CSS V4はTSMCの2nmだろうが、その先はTSMCのA16だろうか? だとすると2028年はちょっと厳しく、2029年にずれ込むかもしれない[クリックで拡大] 出所:Armだから本来なら2025年8月〜2026年2月あたりにNeoverse CSS V4が出てもおかしくはないのだが、今回はAGI CPUの開発でちょっとずれ込んだのだろう。ただ既にNeoverse CSS V4の開発そのものはとっくにスタートしているはずなので、2027年に出てくることはほぼスケジュール通りという感じだ。
ところで発表会でハース氏が示したAGI CPU、拡大するとなぜかシルクが“2013ARM”になっているのが謎である(図15)。
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