ホンダが自動車生産台数で国内4位に転落、日系自動車メーカーの生産低迷が続く自動車メーカー生産動向(2/3 ページ)

» 2026年01月28日 06時00分 公開
[MONOist]

スズキ

 9月から3カ月連続でトヨタに次ぐ2位につけたのがスズキだ。11月の世界生産台数は、前年同月比14.1%増の30万7772台と3カ月連続で増加し、11月として過去最高を更新した。けん引役はインドで、新型SUV「ビクトリス」の投入や輸出の拡大で、同25.7%増の21万1487台と3カ月連続で増加。全ての月を通じて単月のインド生産として過去最高を記録し、世界生産の68.7%を占めた。インド以外の海外生産も好調で、同27.4%増の1万9061台と3カ月連続のプラス。インドネシアではSUV「フロンクス」の生産開始や「キャリイ」が増加した。その結果、海外生産合計は、同25.9%増の23万548台と3カ月連続で前年実績を上回り、11月の海外生産として過去最高となった。8社でも最大の伸び率だった。

 一方、国内生産は低迷し、前年同月比10.7%減の7万7224台と2カ月連続で減少した。新型「クロスビー」や「ジムニー」などは好調だったが、国内最量販車種の「スペーシア」をはじめ、「ハスラー」や「アルト」など軽自動車の落ち込みが目立った。輸出も同18.4%減の1万3038台と2カ月連続のマイナスだった。

日産自動車

 3位につけたのが日産だ。11月の世界生産台数は、前年同月比4.2%減の25万7008台と2カ月連続で前年実績を下回った。要因は厳しさが続く国内生産で、同31.6%減の4万1874台と21カ月連続のマイナスだ。8社の国内生産で最大の落ち込みとなった。大型SUV「パトロール/アルマーダ」は好調だったものの、北米の主力車種であるSUV「エクストレイル/ローグ」の減産に加えて、国内販売の低迷が深刻で、「ノート」や「セレナ」、エクストレイルなど主力モデルが前年比で3〜4割減と大幅に台数を落としている。輸出も低迷し、同25.1%減の2万6894台と3カ月連続のマイナスだった。

 海外生産は、前年同月比3.9%増の21万5134台とプラスを確保し、4カ月連続で前年実績を上回った。要因は、販売競争が激しい中国で新型EV「N7」の受注が好調に推移。その結果、中国生産は同22.0%増の7万9310台と大幅に伸び、6カ月連続で増加した。英国も、シリーズハイブリッドシステム「eパワー」の第3世代を搭載した「キャシュカイ」の生産開始により、同18.0%増の2万4381台と大幅増となり、4カ月連続のプラスだった。一方、厳しいのが北米で、同8.9%減の8万5613台と、2カ月連続で減少した。米国はローグやSUV「ムラーノ」の増加により同7.1%増の3万5561台と2カ月ぶりのプラスを確保したが、メキシコは「セントラ」を新型へ切り替えた影響が発生し、同17.6%減の5万52台と2カ月連続の前年割れとなった。

ホンダ

 日産に次ぐ4位となったのがホンダ。11月の世界生産台数は、前年同月比33.7%減の21万8927台と大きく落ち込み、2カ月連続のマイナス。8社で最も大きな減少幅となった。特に海外生産が低迷し、同40.5%減の15万8322台と2カ月連続の減少。主要市場の北米が同60.9%減の5万3646台と半減以下に落ち込み、2カ月連続のマイナス。オランダの中国系半導体メーカーであるネクスペリアの出荷停止を受け、10月末からメキシコ工場を停止した他、米国とカナダでも生産調整を実施したことが響いた。中国も、市場の競争激化により同15.1%減の6万8284台と2カ月連続の前年割れ。東南アジアも低調で、中国含むアジアトータルでは同18.6%減の9万7581台とさらに落ち込み、2カ月連続で減少した。

 国内生産は、前年同月比5.1%減の6万605台と、2カ月連続で前年実績を下回った。12月の国内販売を見ると、「N-BOX」「フリード」「ステップワゴン」「N-ONE」などが好調だったが、「ヴェゼル」「フィット」「N-WGN」などが伸び悩んだ。輸出は同20.4%増の1万1528台と8カ月連続で増加したが、国内市場の落ち込みはカバーできなかった。

【訂正】初出時に、ホンダの伸び悩んだ車種の一つを「N-ONE」としていましたが「N-WGN」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。[編集部/2026年1月30日午後21時45分]

ダイハツ工業

 ダイハツの11月の世界生産台数は、前年同月比16.0%増の13万6860台と、3カ月連続のプラスだった。8社で最も高い伸び率を示した。特に国内生産は、前年が2024年11月の法規対応に間に合わず、一部車種の生産を停止したことの反動が発生し、同38.4%増の6万9981台と4カ月連続で前年実績を上回った。内訳は、軽自動車が同5.1%増の4万7600台、登録車は大きく伸長し、前年同月に比べ約4.3倍の2万2381台だった。

 海外生産は、前年同月比0.8%減の6万6879台と7カ月連続で減少した。インドネシアは低迷が続いており、同5.3%減の3万3269台と28カ月連続のマイナス。一方、マレーシアは好調で、同4.2%増の3万3610台と3カ月連続のプラスで、11月のマレーシア生産として過去最高を更新した。

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