一方、パロマ・リームホールディングス傘下で再スタートするゼネラルは、グループでのシナジー創出とともに、モノづくり力の再強化に取り組む。ゼネラル 代表取締役社長の増田幸司氏は「パロマ・リームホールディングスから買収の話があったときに、日本のモノづくりをもう一度元気にしたいという思いが共通だったことから同じ志を持てたことが、前向きに話が進んだ要因の1つだ」と振り返る。ちなみに新体制の発表会を2026年1月15日に開催したのは、ゼネラルの90周年の設立記念日と合わせたという。
モノづくり力については、もともと基幹デバイス(圧縮機、モーター、制御基板)などの開発から生産までを自社内で行う他、グローバルのサプライチェーン網を構築している点や、核となるヒートポンプ技術、インバータ技術などを保有しているが、今後はさらにモジュラーデザインを活用することで、新たなイノベーション創出に取り組むという。
増田氏は「空調製品や給湯製品は、国ごとに規制が異なり、製品仕様が変わる。これらを個々に設計し、製造するのは大きな負担となるが、部品のモジュール化を進め、モジュラーデザインを本格的に進めることで、地域や個人に合わせてきめ細かく提供できるようになる」と、モノづくりプロセスの工夫で新たな製品価値を生み出す考えを示す。
さらに、グループのシナジーも組み合わせながら新スローガン「Creating a Life Conditioner」に沿った、新製品や新サービスの展開に取り組む。具体的には「空調エコロジー」「ウェルビーイングソリューション」「空調サービスソリューション」「消防/防災ソリューション」の4つの方向性で開発を進める。
「例えば、ウェルビーイングソリューションは、ゼネラルのエアコンを使用していれば、健康になれるような機能など、健康につながる快適性や空気質モニタリングシステムなどを想定している。空調サービスソリューションではネットワーク接続により、エネルギー管理プラットフォームや空調ライフサイクルサポートなど、新たな付加価値を生み出すことを狙う」と増田氏は説明している。
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