トヨタ車体の小型EV「コムス」1.1万台がリコール、7年前の改善対策に新原因が判明電動化

トヨタ車体は、小型EV「コムス」のリコールを国土交通省に提出した。充電器とパーキングブレーキ、2件のリコールを届け出ている。特に、充電器のリコールは、2012年7月の発売から13年以上生産してきたほぼ全ての車両が対象となる大規模なものだ。

» 2026年01月15日 06時15分 公開
[MONOist]

 トヨタ車体は2026年1月14日、小型EV(電気自動車)「コムス」のリコールを国土交通省に提出した。充電器とパーキングブレーキ、2件のリコールを届け出ている。充電器は2012年7月〜2025年10月に製造した1万1752台、パーキングブレーキは2012年7月〜2021年5月に製造した8536台が対象となっている。特に、充電器のリコールは、2012年7月の発売から13年以上生産してきたほぼ全ての車両が対象となる大規模なものだ。

 充電器の不具合原因は、充電制御プログラムが不適切なために過充電を起こす可能性があることだ。過充電の繰り返しにより、駆動用鉛蓄電池内部のセル間接続部の劣化が促進され、当該電池内部が断線して電源が消失し、最悪の場合、走行中に走行不能となる恐れがある。

 市場からの情報により不具合を発見した。不具合発生件数は240件で、事故は発生していない。

 改善措置としては、対象となる全車両の充電器を対策品と交換する。充電器交換後に駆動用鉛蓄電池が断線した場合は、駆動用鉛蓄電池を新品に交換する。

「コムス」の充電器の不具合発生箇所 「コムス」の充電器の不具合発生箇所[クリックで拡大] 出所:国土交通省

 なお、トヨタ車体は本件について、2019年4月に届け出た駆動用鉛蓄電池内部の溶接条件が不適切なことを不具合原因とする改善対策の新たな原因が判明したため、対象を拡大しリコールとして提出したとしている。前回の改善対策は、2014年6月〜2016年10月に製造した1769台が対象で、全車両の駆動用鉛蓄電池を良品と交換していた。

 一方、パーキングブレーキの不具合原因は、パーキングブレーキケーブルの設計検討が不十分だったことだ。パーキングブレーキ操作時にケーブルのカシメ部付近に応力が発生することがあり、そのためにパーキングブレーキを繰り返し操作するとケーブルが破断し、最悪の場合、パーキングブレーキが効かなくなり、車両が動き出す恐れがある。

 市場からの情報により不具合を発見した。不具合発生件数は32件で、うち1件で事故が発生している。

 改善措置としては、対象となる全車両のパーキングブレーキケーブルを対策品と交換し、スペーサを追加する。

「コムス」のパーキングブレーキの不具合発生箇所 「コムス」のパーキングブレーキの不具合発生箇所[クリックで拡大] 出所:国土交通省

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