自動車メーカーの社長に「モビリティ愛」はあるんか?Japan Mobility Show 2025(2/3 ページ)

» 2025年11月07日 06時15分 公開
[坪田澪樹MONOist]

テーマ「究極のデートカーと言えば?」で大盛り上がり

 ホンダ 取締役 代表執行役社長の三部敏宏氏は、新型「プレリュード」を紹介。「少し前まで、3モーターハイブリッドの『レジェンド』に乗っていた。プレリュードについては、2週間前に納車され、まだ200kmぐらいしか乗っていない。今回の新しいプレリュードは、私が社長になってすぐに『NSXやS660もやめて、F1もやっている会社なのにつまらないことするね』という声を多数もらい、とにかくスポーティーなクルマを出すという方針で作り始めた。開発当初はプレリュードという名前はついてなかったが、開発中期ぐらいに久しぶりにプレリュードとして展開してもいいのではないかという話になり、25年ぶりの6代目プレリュードとして販売をしている。また、鈴木さんには申し訳ないですが、究極のデートカーと言えばやっぱりプレリュードだと思っている」(三部氏)。

会場で披露した「プレリュード」[クリックして拡大]

 ヤマハ発動機 代表取締役社長 社長執行役員 CEOの設楽元文氏は、1980年に発売した「RZ250」と現在所有している「XSR900」を紹介した。「RZ250に関しては、当時の2ストロークブームをけん引したモデルで、現在は手放してしまっている。現在所有しているXSR900は、2021年末までインドに在住していたのでバイクを持っていなかったため、日本に帰ってきたタイミングでオーダーをした。納車まで1年ぐらい待たされてしまい、そのまま社長になってしまった。社長になった後は忙しくてなかなか乗る機会がなく、フラストレーションがたまっているので、早く乗りたい」(設楽氏)。

会場で披露した「XSR900」[クリックして拡大]

 トークセッションの途中で佐藤氏は「前に三部さんと2人で話したときは特別セッションにレジェンドを披露すると聞いていた。イベント直前に愛車紹介リストを確認した際は、なぜ新型のプレリュードなんか持っていきているのか、こんな場所で自社の宣伝に走っていないかと思った。しかし、プレスカンファレンスでの三部さんの話や(納車してから2週間程度で)既に170kmぐらい走っていることを知り、本当に愛車なのだと感じた。申し訳なかった」と発言。そこから三部氏のプレリュードトークに熱が入る形でセッションが進行。その後、「究極のデートカーはなんだ」という話に広がっていった。

トークセッション中の三部氏と佐藤氏[クリックして拡大]

 三部氏の「(究極のデートカーとして)シルビア対プレリュードという形で当時は言われていたが、トヨタはそれぞれに対してどう思っていたのか。それぞれに嫉妬していたのではないかと思っている」という質問に対して、佐藤氏は「もう本当にそう。ただ、あの頃は当時『ソアラ』があった。シルビア、プレリュードときたら、うちはもうソアラで行くしかない。ソアラを出して勝ちかなという」と回答。その回答を聞いた三部氏は、「なんか上から目線的な感じで嫌な感じがしなくもない」と笑いながらコメントした。

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