原料取扱室では、ソルダーレジストインキ製品を生産するために必要な原料を、自動倉庫から取り出す作業を実施している。PC端末から使用する原料を自動倉庫のシステムに入力すると、自動倉庫から対象の原料が出庫され、必要な分だけを取り出すと残りは自動倉庫に戻される。
自動倉庫には大量の原料が保管されているが、管理が自動化されているため、必要な原料を探し出す時間が削減され、作業の効率化につながっている。
秤量では、指定された原料を、「桶」と呼称される生産用の大きな容器に測り取る作業が行われている。この工程では、少量の原料は人手で、大量の原料は自動投入機を使用するなど、必要に応じて効率化的な作業を行っている。秤量する際には、投入する原料の識別用バーコードを照合し、指示通りの量を桶に入れないと、次の工程に進めないようになっている。
「秤量のシステムは、秤量計の上に桶を置き、識別用のバーコードを同システムで読み取ると、桶に入れる対象原料の量が上部の電光表示板に表示される。その量に合わせて、自動投入機あるいは手作業で対象の原料を投入する。下部の電光表示板に桶に入っている対象原料の量が表示される」(白鞘氏)
撹拌では、秤量で測り取られた原料が、均一に混ざり合うように専用の大きなミキサーでかき混ぜられる。対象となるソルダーレジスト製品や使用している原料の種類により、撹拌する時間や混ぜる速度が異なる。「この工程では、ミキサーの羽を回転させて、外側の原料をかき取りながら、全体を混ぜる」(白鞘氏)。
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