ams OSRAMは、殺菌用途向けのUV-C LEDで、従来比約2倍となる電力変換効率10.2%を達成した。波長265nm、200mW出力クラスの評価デバイスで検証し、ドイツの国立計測機関PTBが10.2%のWPEを実証した。
ams OSRAMは2025年8月19日(現地時間)、殺菌用途向けのUV-C LEDで、従来比約2倍となる電力変換効率(WPE)を達成したと発表した。液体や空気、表面に存在する病原体の殺菌で主流だった、水銀放電ランプの代替に向けた重要な節目と位置付ける。
同社は、LEDからのUV-C照射抽出の最適化に成功し、これまで約5.3%だったWPEを2桁台に引き上げた。波長265nm、200mW出力クラスの評価デバイスで検証し、ドイツの国立計測機関PTB(Physikalisch-Technische Bundesanstalt)が10.2%のWPEを実証。さらに、2万時間超の寿命見込みも示した。
水銀を使わないUV-C LEDは、製造、運用、廃棄の各段階で環境負荷と安全面のリスク低減が期待できるが、効率面が課題だった。今回の結果により、病院やオフィス、家庭などでLED化が現実味を帯びる。
同社は持続可能な製品群の研究開発に注力しており、UV-Cの適用領域を広げる方針だ。200件超の関連特許を保有し、知財面でも優位性を確保している。新UV-C LEDは既存ラインアップを補完するもので、2026年後半の提供開始を予定している。
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