Sceneの3Dドキュメントツール「3D Docs」と設計レビューツール「Issues」が、各種3D CADソフトウェアのネイティブ形式に対応した。異なるCADツールを使用しているパートナー企業とも、高速にコラボレーションできるようになった。
Sceneは2025年8月26日、3Dドキュメントツール「3D Docs」と設計レビューツール「Issues」が、各種3D CADソフトウェアのネイティブ形式に対応したと発表した。
新たに対応したファイル形式は、「SOLIDWORKS」のSLDASMとSLDPRT、「Inventor」のIPTとIAM、「Creo」および「Pro/ENGINEER」のASM、PRT、「CATIA V5」のCATPart、CATProduct、「CATIA V6」の3DXML、「NX」のPRTだ。
主要CADソフトウェアのネイティブ形式に対応したことで、3D DocsとIssuesは中間フォーマットを介さずに、オリジナルデータをそのままアップロードし、レビューやコメントをやりとりできるようになった。
これにより、設計変更の履歴管理が可能になり、データ欠損リスクも低減する。属性やPMIなどの重要情報を損失することなく共有できるため、異なるCADツールを使用するパートナー企業とも、高速かつ円滑にコラボレーションできる。
社内にCAD環境がなくても、データを閲覧して横断的な設計レビューを行える。また、CADツールを持たない担当者でも、3Dモデルを活用して作業指示書を作成することが可能になる。
3D Docsは、3D CADデータを用いた3Dドキュメント作成ツールで、設計部門から生産技術、製造部門、メンテナンス部門の各業務で利用できる。経験の浅い担当者でも、分かりやすい資料を迅速に作成し、リアルタイムで情報を共有できる。
Issuesは、3D CADをWebブラウザで簡単に表示/共有できるレビューツールだ。さまざまな関連部門からの指摘や課題を収集して、一元管理が可能だ。最新のCADデータに直接、任意のタイミングで指摘できるため、品質を維持しつつも、指摘漏れやレビューの長期化を防ぎ、開発の手戻りを抑えられる。
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