3Dドキュメント、設計レビューツールが主要3D CADのネイティブ形式に対応メカ設計ニュース

Sceneの3Dドキュメントツール「3D Docs」と設計レビューツール「Issues」が、各種3D CADソフトウェアのネイティブ形式に対応した。異なるCADツールを使用しているパートナー企業とも、高速にコラボレーションできるようになった。

» 2025年09月08日 09時00分 公開
[MONOist]

 Sceneは2025年8月26日、3Dドキュメントツール「3D Docs」と設計レビューツール「Issues」が、各種3D CADソフトウェアのネイティブ形式に対応したと発表した。

 新たに対応したファイル形式は、「SOLIDWORKS」のSLDASMとSLDPRT、「Inventor」のIPTとIAM、「Creo」および「Pro/ENGINEER」のASM、PRT、「CATIA V5」のCATPart、CATProduct、「CATIA V6」の3DXML、「NX」のPRTだ。

 主要CADソフトウェアのネイティブ形式に対応したことで、3D DocsとIssuesは中間フォーマットを介さずに、オリジナルデータをそのままアップロードし、レビューやコメントをやりとりできるようになった。

 これにより、設計変更の履歴管理が可能になり、データ欠損リスクも低減する。属性やPMIなどの重要情報を損失することなく共有できるため、異なるCADツールを使用するパートナー企業とも、高速かつ円滑にコラボレーションできる。

 社内にCAD環境がなくても、データを閲覧して横断的な設計レビューを行える。また、CADツールを持たない担当者でも、3Dモデルを活用して作業指示書を作成することが可能になる。

 3D Docsは、3D CADデータを用いた3Dドキュメント作成ツールで、設計部門から生産技術、製造部門、メンテナンス部門の各業務で利用できる。経験の浅い担当者でも、分かりやすい資料を迅速に作成し、リアルタイムで情報を共有できる。

3Dドキュメントツール「3D Docs」 3Dドキュメントツール「3D Docs」[クリックで拡大] 出所:Scene

 Issuesは、3D CADをWebブラウザで簡単に表示/共有できるレビューツールだ。さまざまな関連部門からの指摘や課題を収集して、一元管理が可能だ。最新のCADデータに直接、任意のタイミングで指摘できるため、品質を維持しつつも、指摘漏れやレビューの長期化を防ぎ、開発の手戻りを抑えられる。

設計レビューツール「Issues」 設計レビューツール「Issues」[クリックで拡大] 出所:Scene

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