ワコムは、オープンソース3D制作ソフト「Blender」との戦略的パートナーシップの強化を発表した。これにより、3Dクリエイター向けのペンやタッチデバイス上で、より直感的かつ高度に操作できる環境を提供する。
ワコムは2025年8月19日、オープンソース3D制作ソフト「Blender」との戦略的パートナーシップの強化を発表した。これにより、3Dクリエイター向けのペンやタッチデバイス上で、より直感的かつ高度に操作できる環境を提供する。
同社は提携強化に伴い、Blender開発基金プログラムの支援を最高ランク「Patron」レベルに引き上げる。ペンやタッチの操作性の最適化、Androidタブレット端末向けの次世代Blender体験の開発を通じて、より直感的かつモバイル環境でも3D制作に取り組めるようにする。
具体的には、Blender開発コミュニティーと連携し、ペンやタッチ操作の体験向上を図る。これにより、ワコムのハードウェア、ソフトウェア技術とシームレスな統合を可能にする。
また、Blenderのロードマップに合わせて、タブレット端末上での3D制作に対応するモバイル版Blenderの開発を支援する。iOSから始まるモバイル版を、ワコムの支援を受けてAndroidへも展開する。さらに、イベント、ショーケース、教育支援など、共同コミュニティー活動を展開する。
この提携は、ワコムのデジタルクリエイティビティの発展に向けた取り組みの一環となる。その代表例が、描画やスケッチ向けに設計したオールインワンAndroidタブレット端末「Wacom MovinkPad」だ。ワコムは、ソフトウェアやサービス、戦略的パートナーシップへの投資と技術開発を通じて、より包括的な創作体験を提供するとしている。
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