OKIが7年間無償保証を特徴とする「COREFIDO EXシリーズ」のLEDプリンタの新製品6機種を発表。10年ぶりの刷新となるA4モノクロ機をはじめ、7年間無償保証に必要な耐久性の向上、製品の前方から全ての消耗品や部品を交換できる「フルフロントアクセス構造」の採用、立ち上がり性能の大幅な向上など大規模な改良を施した。
OKIは2025年9月4日、東京都内で会見を開き、7年間無償保証を特徴とする「COREFIDO EXシリーズ」のLEDプリンタの新製品6機種を発表した。A4モノクロモデルとして10年ぶりの刷新となる「B433dn/B513dn」をはじめ、従来の5年間無償保証から7年間無償保証への変更に必要な耐久性の向上や、製品の前方から全ての消耗品や部品を交換できる「フルフロントアクセス構造」の採用、低融点トナーの採用による立ち上がり性能の大幅な向上など大規模な改良を施した。同年10月下旬から順次販売を開始する。6機種合計の年間販売目標台数は3万台。
コロナ禍を経て複合機やプリンタを用いた紙への印刷需要は右肩下がりの傾向にある。OKIのLEDプリンタ事業でも消耗品出荷本数が毎年低下している状況だ。同社 執行役員 兼 コンポーネントプロダクツ事業部長の井上崇氏は「ただしその内訳を見ると一般OA用途に比べて、医療、流通/小売り、公共、調剤、製造/物流といった紙を必要としている特定業種や特定用途の需要は大幅な落ち込みにはなっていない。これらの業種にとってプリンタはコミュニケーション手段としてなくてはならない存在であり、まだ多くの潜在ニーズがある。だからこそ新製品を投入する意義がある」と語る。
その上で井上氏は、長く使える、すぐに復旧できる、きれいに印刷できるなどの要件を挙げ「これらをまとめると『安心』が求められているといえるのではないか。このニーズに応えるため新製品6機種を投入することを決めた」(同氏)という。
新製品6機種はA4モノクロのB433dn/B513dn、A3モノクロの「B833dn/B843dn/B843dnt」、A4カラーの「C651dnw」で、全て7年間無償保証とメンテナンス品7年間無償提供のサービスを提供するCOREFIDO EXシリーズとなった。これまでA3カラー3機種のみだったが、今回6機種が加わることで、OKIのLEDプリンタは2機種を除いてCOREFIDO EXシリーズに移行する。井上氏は「現場の最前線で安心して長く使えるLEDプリンタを提案していきたい」と強調する。
7年保証のCOREFIDO EXシリーズでは、装置寿命の前提が5年保証時の印刷枚数20万ページから60万ページと大幅に上がる。OKI コンポーネントプロダクツ事業部 開発統括部 情報機器プロジェクト推進部長の北村真氏は「新製品6機種では7年保証に必要とされる耐久性を担保するため、環境試験で10年に該当する加速試験と、実際に90万ページを印刷する耐久試験を実施した」と語る。
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