セイコーエプソンは、車載ディスプレイ向けセグメント液晶ドライバIC「S1D15107」の量産を開始した。1チップで多数の16SEG表示やアイコン表示ができ、ディスプレイ実装時の配線作業も容易にする。
セイコーエプソンは2025年8月7日、車載ディスプレイ向けセグメント液晶ドライバIC「S1D15107」の量産を開始したと発表した。サンプルを700円(税別)で提供している。
同製品は、既存品「S1D15106」では368だったセグメント出力数を688に拡張し、1チップで多数の16SEG表示やアイコン表示ができる。
多数のCOM端子をドライバICに配置しており、パネルの上下基板にSEG配線とCOM配線を分散できるため、ディスプレイ実装時の配線作業も容易にする。また、オープンやショートなどセグメント出力、コモン出力の異常や、コマンドレジスターのビット化けなどエラー検出機能も搭載した。
動作温度範囲は−40〜+105℃で、AEC-Q100に準拠する。スタティック駆動による高コントラスト表示や、PWM方式による16階調表示に対応し、スピードメーターや回転数表示など、高い視認性が求められる用途に適している。また、既存品の特徴を継承しており、外付けメモリなしでホストから転送された画像データを直接表示できる。
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