新明和工業は、車載高速通信ハーネス向けの同軸ケーブル自動加工機「CMM10」を発売した。mini-FAKRAコネクター対応製品で、ストリップ、網線処理、内外導体端子圧着、品質検査までを1台で全自動処理できる。
新明和工業は2025年8月1日、車載高速通信ハーネス向けの同軸ケーブル自動加工機「CMM10」を発売した。mini-FAKRAコネクター対応製品で、ストリップ、網線処理、内外導体端子圧着、品質検査までを1台で全自動処理できる。
CMM10は、独自の圧着技術と圧力監視システム(CFM)を標準搭載し、工程ごとに4台のカメラで品質を検査する。両端、片端の加工に対応し、主要FAKRA製品へのカスタムも可能だ。片端加工の場合、標準仕様で4.5秒のサイクルタイムで達成する。独自の搬送システムで高精度位置決め加工ができ、省スペース設計を採用している。
標準仕様で価格は約1億円(税別)、供給開始は2026年1月を予定している。販売目標は2030年度に年間50台で、主な販売先はワイヤハーネスメーカーとしている。
自動車分野では、自動運転やコネクテッド機能の普及に伴い、高速かつ大容量通信を担う同軸ケーブル使用が拡大している。mini-FAKRAコネクターは小型かつ高周波対応だが、加工精度が求められ、自動化が難しい分野だった。
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