ニデックマシンツールが歯車加工可能な複合加工機、対話式入力にも対応工作機械

ニデックマシンツールは、1台でマシニング加工から歯車加工まで対応可能な複合加工機「マルチタスクギヤセンタMGC300」を発売した。工程集約により、段取替え回数が減少し、生産性の向上に寄与する。

» 2025年07月04日 13時00分 公開
[MONOist]

 ニデックマシンツールは2025年6月20日、複合加工機「マルチタスクギヤセンタMGC300」を発売した。工程集約により段取替え回数や治具数を削減し、オペレーターの作業負担軽減と生産性向上に貢献する。

キャプション 左:マルチタスクギヤセンタ「MGC300」、右:歯車加工例(左:ワーク、右:カッター)[クリックで拡大] 出所:ニデックマシンツール

 同製品は、マシニング加工、同時5軸加工に加え、歯車加工(ホブ加工、スカイビング加工、歯車面取り)までを1台に集約した複合加工機だ。剛性が高い門型構造のコンパクトなMCベースマシンとして開発。主軸回転速度1万5000min−1の高速主軸と、直動軸早送り速度63m/分の高速駆動が特徴だ。

 さらに、歯車加工用に新たに開発したダイレクトドライブ方式の高速テーブルを搭載し、高速主軸との同期制御により、高精度な歯車加工が可能となった。

 3軸および5軸加工に加え、歯車のホブ加工、スカイビング加工、バリ取り、面取りをワンチャックで行えるため、段取替え作業が発生しない工程集約が可能だ。汎用エンドミルを用いた歯車形状の削り出し加工ができ、歯車製造における加工の幅を広げている。

 また、対話式入力画面を採用することで、歯車加工に新規参入するユーザーや経験が少ないオペレーターでも、歯車のプログラム作成や機械操作が容易に行える。

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