シーセットは、3Dデータハンドリングツール「3DTascalX」「3DTascalX/Light」の新バージョン12.0を発表した。12.0では、3つの有償オプションと多数の標準機能を追加している。
シーセットは2025年6月3日、3Dデータハンドリングツール「3DTascalX」「3DTascalX/Light」の新バージョン12.0を発表した。「形状編集オプション」「STEP AP242オプション」「3DXDS(W)オプション」の3つの有償オプションと、多くの標準機能を追加。同月20日にリリースする。
形状編集オプションは、フィレットとテーパの2つの機能を使用できる。フィレット機能は、形状の線や面を選択して指定の半径値でフィレットを作成可能。テーパ機能は、基準となるZ方向を指定して、選択した1つの面か複数の面に勾配角度を付けられる。
STEP AP242オプションは、2D図面レスや3DAモデルの選択肢の1つであるデータ形式に対応し、STEP AP242データの入出力が追加される。なお、従来のSTEP(AP203、AP214)は、標準インタフェースとして引き続き使用できる。
3DXDS(W)オプションでは、両ツールから拡張子「.3dxds」のデータが出力できるようになる。.3dxdsは、タブレットやスマートフォンで稼働する無償の3Dビューアー「3DXReaderDS」専用のデータ形式で、3Dデータの閲覧や断面確認のほか、レ点チェックやコメントの追記、手描きでの線描画などができる。さまざまなデバイスで3Dデータを共有可能になり、取引先や現場で3Dを活用しやすくなる。
また、標準機能として、2D図面データ出力にNAZCA5 CAD(.n5cadx)データを追加した。ゴードーソリューションが提供する2次元CAD/CAMナスカの最新シリーズ「NAZCA5」とスムーズに連携できるようになる。
面の種類や径ごとに色で仕分けられる機能や、3Dスケッチ機能も加わった。3Dスケッチ機能には、矩形や外周の輪郭線のスケッチ機能、新要素のリンク線が追加されている。他に、色による要素選択が可能になったり、3D上の線要素の幅が3段階から5段階に増えたりといった機能の改善や各種インタフェースのバージョンアップも実施している。
両ツールの価格は、3DTascalX V12のノードロックライセンスが38万7200円(年間保守サポートおよび年間使用料は別途7万2600円)、3DTascalX/Lightの1年ライセンスが9万6800円(税込み、以下同)。有償オプションの年間使用料は、それぞれ2万1780円となる。
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