アラヤは、セットアップ済みのエッジAIデバイスを短納期で提供するサービス「YORO-ZOO」を開始する。ユーザーは使用するAIモデルとデバイスを選ぶだけで、最短2週間でAIモデルを搭載した端末を受け取れる。
アラヤは2025年3月26日、セットアップ済みのエッジAI(人工知能)デバイスを最短2週間で提供するサービス「YORO-ZOO」を発表した。同年4月から提供を開始し、モデル学習費用50万円に加え、使用するデバイスの実費が必要となる。
同サービスは、ユーザーが学習用データを用意し、使用するAIモデルとデバイスを選ぶだけで、最短2週間でAIモデルを搭載した端末を受け取れる。通常、AIは一度に1つのモデルしか学習できないが、アラヤではSubnetX(One-Shot NAS技術)を用いて、一度の学習で多種多様なサイズのAIモデルを生成できるため、学習後に速度と精度に応じたモデルサイズを選択できる。
最新の基盤モデルを活用したオートアノテーション技術で、エッジAIモデルが学習する正解データを半自動的に作成できるため、学習準備の手間を削減できる。また、同社は開発済みの複数のエッジAIモデルを提供しており、JetsonやHailo、AITRIOS IMX500、i.MX8m+に対応する。
YORO-ZOOのサービス提供の流れは、まずユーザーにヒアリングをしてデバイスやモデルを選定し、データを受け取って同社でAI学習を実行する。その後、オンラインミーティングを通じてユーザーと共にモデルを選択し、デバイスにセットアップして納品する。必要に応じて、複数デバイスの追加発注、サイズの異なるモデルでの再セットアップにも対応する。
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