ノモの国は、おおよそ30人を1グループとして、Unlock体験エリアを約30分、展示エリアの大地を約15分で観覧することを想定している。1時間当たり8グループのペースで入場案内を行う予定だ。入場を希望する場合にはWebサイトから事前に予約することになるが、大阪・関西万博では当日券も販売されるため、事前予約以外の当日対応を行うことも検討しているという。
なお、ノモの国の総来場者数見込み45万人は、同万博の想定来場者数2820万人の1.6%にすぎない。週末や祝日、夏休みなどの事前予約は競争率がかなり高くなる可能性もありそうだ。
Unlock体験エリアは、ZONE1の「カガミイケの奥深く」ではTechnics製スピーカーをふんだんに使用した立体音響を軸とするクロスモーダル体験を用意している。
ZONE2の「ノモの森」では、RFIDが組み込まれた「結晶」を使って未知の世界を探索する。結晶のRFIDによる行動履歴やカメラから取得したエリア混雑度などの情報から、パナソニックグループが長年培ってきた「ひとの理解」の研究に基づく感性モデルによる分析を行う。感性モデルは性格的な強み4種類と強みを発揮する環境8種類の掛け合わせで分類される。
ZONE3の「古木の谷」では、各来場者に分類した感性モデルに基づくストーリーの映像を透明OLEDを使って見せている間に、裏側に設置した4台のカメラから表情データを取得して分析を行う。最終的に来場者は、先述した感性モデルとこの表情データに基づく個性をまとった「蝶」を見ることができる。この蝶は百数十種類のパターンがあるという。
ZONE3からZONE4の「大空へ」の間には、独自開発の気流拡散抑制機構で幅7×高さ3.5mの滝状のシルキーファインミストがあり、ZONE4に向かうにはこの滝に向かって勇気をもって一歩を踏み出す必要がある。滝を抜けた先のZONE4は、インタラクティブなイマーシブシアターになっており、クライマックスシーンでは映像が照射された直径1.3mのミストの渦輪が天井5カ所か降り注ぐ演出などが行われる。
ZONE4の後はエピローグゾーンとなっており、ここで来場者は自身の「蝶」をWebサイトから確認できる2次元コードを印刷したUnlockカードを受け取ることができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.