SEMIは、2024年(暦年)のシリコンウエハーの出荷面積が前年比2.7%減の122億6600万in2、販売額は同6.5%減の115億ドル(約1兆7457億円)になったと発表した。
米国カリフォルニア州のSEMIは2025年2月17日(米国時間:2月13日)、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウエハー業界の分析結果を基に、2023年から下降サイクルに入ったシリコンウエハーの世界出荷面積が、2024年下半期から回復を始めたことを発表した。2024年(暦年)のシリコンウエハーの出荷面積は前年比2.7%減の122億6600万in2、販売額は同6.5%減の115億ドル(約1兆7457億円)となった。
2024年には、大量生産セグメントの最終需要が低迷したことで、ファブ稼働率や特定用途向けウエハーの出荷に影響を及ぼし、広範囲にわたり在庫調整が遅れた。2025年は回復し、下半期に向けてより力強い改善が見込まれている。
SEMI SMG 会長の李崇偉(リー・チョンウェイ)氏は「生成AI(人工知能)と新しいデータセンターの建設は、高帯域幅メモリ(HBM)のような最先端のファウンドリやメモリデバイスをけん引してきたが、その他のエンドマーケットは依然として過剰在庫からの回復途上だ。多くの顧客が業績報告書で指摘しているように、産業用半導体市場は依然として大幅な在庫の調整局面にあり、これが世界中のシリコンウエハーの出荷に影響を与えている」と述べている。
シリコンウエハーは半導体の基本材料で、高度な技術で作られた薄い円盤状の素材だ。さまざまな直径(最大300mmまで)で製造されており、ほとんどの半導体デバイス(チップ)の基板材料として使われている。半導体は、コンピュータ、通信機器、家電をはじめとするあらゆるエレクトロニクス関連製品で重要な部品だ。
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