IBMとロレアルは協業により、化粧品処方向けAI基盤モデルを構築する。ロレアルのサステナブルな原材料の使用を推進するための取り組みとなる。
IBMは2025年1月16日(現地時間)、ロレアルとの協業により、化粧品処方向けAI(人工知能)基盤モデルを構築すると発表した。ロレアルのサステナブルな原材料の使用を推進するための取り組みとなる。
基盤モデルとは、広範なデータを用いて学習したAIモデルの1種で、多様なタスクを実行したり、ある状況から得た情報を他の状況に活用したりできる。IBMは、言語以外の分野に基盤モデルを応用しており、ロレアルが新しい化粧品処方を開発するための創造性を強化する可能性を持つ。
両社は、大量の処方データや成分データポイントを用いてAIモデルを構築し、新製品の処方開発、既存化粧品の再処方、量産化プロセスの最適化などを加速させる。今後、数年間にわたって同ツールは、世界各地にいるロレアルの研究者4000人を強力にサポートするものとなる。IBM Consultingでは、処方開発プロセスの再考と再設計を支援する。
また、化粧品処方におけるサステナブルな成分の挙動を理解することで、ロレアルはユーザー志向のサステナブルな製品ラインを開発。消費者のニーズに対し、より幅広く対応できるようになる。
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