SUBARUは2024年4〜12月期決算を発表した。
SUBARU(スバル)は2025年2月7日、2024年4〜12月期(2025年3月期第3四半期)決算を発表した。売上収益(売上高)は前年同期比1.1%増の3兆5363億円、営業利益は同0.5%減の3691億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益(当期純利益)は同6.2%増の3174億円だった。
生産台数と連結販売台数がグローバルで前年を下回った他、米国で販売奨励金(インセンティブ)の増加があったものの、為替レートが円安で推移したことや販売価格改定による増益効果によって営業利益は微減にとどまった。
販売面では「フォレスター」「クロストレック」の販売価格改定が増益に寄与したが、販売台数の減少や販売奨励金の増加による売り上げ構成差が利益を押し下げた。米国市場向けの販売奨励金は1台当たり950ドル(約14万円)増の2000ドル(約30万円)となり、販売奨励金の総額はグローバルで668億円増加した。
コスト面で主な減益要因になったのは、インフレによる工賃レート上昇をはじめとする保証修理費の増加など諸経費で252億円、労務費の上昇に対するサプライヤーの負担軽減や円安などの原価影響で93億円、研究開発費72億円などだ。
生産台数は前年同期比4.2%減の72.5万台、連結販売台数は同3.8%減の70.7万台だった。米国市場の販売動向や在庫台数を鑑みて生産や出荷を進めた結果、前年を下回ったとしている。
国内は「フォレスター」を中心に販売台数が増加した。2024年12月からは「クロストレック ストロングハイブリッド」の販売が本格化しており、スバル 取締役専務執行役員 CFOの水間克之氏は「好評で台数も積み上がっている。米国にはこれから導入するが、HEV(ハイブリッド車)の人気やシェアが高まっているので、スバルとしても台数につなげたい」とコメントした。米国市場では、前年同期比1.4万台減の50.6万台だったが、小売販売を2024年暦年で見ると前年比6%増のプラスだった他、2025年1月末時点では小売販売が30カ月連続で前年越えを継続しているという。
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