ニデックマシンツールは、立形5軸制御マシニングセンタをベースに、歯車加工を含めた複合加工を可能とするマルチタスクギヤセンタ「MGC300」を開発した。クラス最速の生産性と省スペースを達成している。
ニデックマシンツールは2024年11月1日、立形5軸制御マシニングセンタをベースに、歯車加工を含めた複合加工を可能とするマルチタスクギヤセンタ「MGC300」を開発したと発表した。
MGC300は、旋削や穴あけ、歯車加工、歯車の面取りなどの複数工程を1台の機械に集約。工程間の段取りを削減することで省人化に寄与する。非切削時間を短縮する各軸の早送り速度は63m/分で、クラス最速の生産性をもつ。
移動量はX軸500mm、Y軸480mm、Z軸460mmで、ワーク最大径はφ300mm。主軸の最高回転速度は1万2000回転/分で、工具は40本収納できる。
歯車加工に適したダイレクトドライブ方式の高速テーブルは、最大回転速度2000回転/分。同社の歯車工作機械の設計や製造ノウハウを、機械構造や制御系に反映することで開発された。
マシニングセンタベースでありながら、歯車加工プログラム画面には対話式入力画面を採用。ユーザー目線での使いやすさを追求するため、加工プログラム作成が困難な歯車精度の補正などを対話式入力にした。
フロアスペースは2000×2910×3195mmとコンパクトで、歯車加工機能付き複合加工機としてはクラストップレベルの省スペースを達成している。
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