マクセルの全固体電池「PSB401010H」が、マクセルフロンティアの画像認識ユニット「iXAM Vision Engine」に採用された。高耐熱性をはじめとする全固体電池の特長が、RTC用バックアップ電池に適している。
マクセルは2024年10月29日、同社のセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」が、子会社マクセルフロンティアのインテリジェント画像認識ユニット「iXAM Vision Engine(iXAM-VE120A-DIO)」に採用されたと発表した。全固体電池の高耐熱性の特長を生かし、ユーザーの利便性を向上する。
両社は、グループシナジーを生かした研究開発の一環として、協力して全固体電池の開発に取り組んでいる。本電池は、iXAM Vision Engine向けリアルタイムクロック(RTC)用バックアップ電池として採用された。
2022年に発表したiXAM Vision Engineは、画像処理やエッジAI(人工知能)機能の搭載、高密度実装設計により機器内部が高温になり、RTC用バックアップ電池の搭載において課題があった。PSB401010Hは、高温状態が続く環境で使用でき、リフローによる表面実装が可能なため、高密度実装による省スペース化や製造工程の削減にも貢献する。
同社は今後もアナログコア技術を活用し、長寿命、高耐熱、高出力、大容量の全固体電池の開発を進める。既存の電池では使用できない用途への適用領域を拡大し、社会課題の解決への貢献を目指す。
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