Autodeskは「Fusion」と「Alias」において、「Autodesk AI」を活用した機能強化を発表した。設計と製造の生産性、効率性、インスピレーションの向上が図れる。
Autodeskは2024年10月22日、設計/製造業向けインダストリークラウド「Autodesk Fusion」(以下、Fusion)と、インダストリアルデザイン用ソフトウェア「Autodesk Alias」(以下、Alias)において、「Autodesk AI」を活用した機能を強化したと発表した。
Fusionは、Autodesk AIとの連携を通じて、創造性を補完し、タスクのワークフローを自動化。プロジェクトデータを分析することで一元的な環境を提供する。Fusionに搭載された自動スケッチ内の「自動拘束」機能は、スケッチをAutodesk AIが分析する。
対称性、相対的な寸法、パーツ間の関係など、設計の各側面で意図される空間的関係を検出することで、プロジェクト全体で設計意図が維持されるように寸法拘束を提案する。提案された寸法拘束は、設計プロセス全体でいつでも寸法の編集、削除などの調整に対応する。
Fusionに搭載された図面の自動化機能は、クリックするだけで3Dモデルを分析でき、2D図面や寸法の生成を自動で行える。Autodesk AIは、モデル内における各構成要素の図面シートのレイアウト、スタイルの適用、締結部品の特定による削除などの機能で作業の迅速化、合理化に貢献する。
Aliasに搭載された「Form Explorer」は、Autodesk AIにより、数秒で新たなデザインや形状をジェネレーティブに探求できる。
Fusionに搭載された「Autodesk Assistant」は、オンデマンドの専門アシスタントで、Autodesk固有の知識と一般的な知識の両方を学習。応答と同時に、情報源のハイパーリンクをシェアする。
また、新しい製造データモデルAPIのリリースも発表。クラウドホスト型の高粒度データモデルにより、ユーザーやパートナーが容易にデータを交換できる。さらに、Paperless PartsのFusionへの統合、AvnetのFusionへのプラグイン、MakersiteのInventorアドオン対応、NAVASTOのAlias Automotiveへのプラグインも実施している。
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