日本メドトロニックは、心室性頻脈性不整脈の治療に用いる植込み型除細動器「Aurora EV ICD MRI デバイス」「Epsila EV MRI リード」の薬事承認を取得した。
日本メドトロニックは2024年10月24日、心室性頻脈性不整脈の治療に用いる植込み型除細動器「Aurora EV ICD MRI デバイス」「Epsila EV MRI リード」の薬事承認を同月22日に取得したと発表した。
植込み型除細動器は、数cm大の機器本体とリード線で構成される。突如生じる心室細動や心室頻拍を自動で検知して電気的治療を施し、心臓の動きを正常な状態に戻す。
Aurora EV ICD MRI デバイスは、胸骨の下にEpsila EV MRI リードを留置するシステムで、既存の機器のように血管内にリードを留置する必要がない。ATP(抗頻拍ペーシング)により致死性頻脈性不整脈を治療し、一時的な心静止時には心休止バックアップペーシング治療を実施する。
既存の経静脈ICDでは、血管内にリードを留置することにより、血管の損傷や閉塞といった合併症のリスクが生じることが課題となっていた。
同社は今後、両製品の保険適用に向けた手続きを進める。
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