電池サプライチェーン協議会は、「CEATEC 2024」に出展し、成長する蓄電池市場の現状や蓄電池のサプライチェーンの課題などを紹介し、共創パートナーの参加を訴えた。
電池サプライチェーン協議会(BASC)は、「CEATEC 2024」(2024年10月15〜18日、幕張メッセ)に出展し、成長する蓄電池市場の現状や蓄電池のサプライチェーンの課題などを紹介し、新規参入企業や共創パートナーの参加を訴えた。
BASCは、材料や原料、リサイクルなどを含めた電池のサプライチェーンにおいて健全な発展と国際競争力の強化を図るべく2021年4月に設立された組織だ。日本国内の電池のサプライチェーンに関わる課題を解決するため、業界横断的な団体が必要だという考えで、産官学が連携する形で設立された。また、参加メーカーについても電池から電池材料、生産設備、リサイクル技術など幅広い分野の企業が集まっている。立ち上げ時は28社からスタートしたが、現在は225社が会員になっているという。
立ち上げから3年半が経過しているが、ここまでは産官学連携の強みを生かし、政策提言などを行う他、デジタルスキームやカーボンニュートラル、リサイクル、デューデリジェンス、標準化活動など、業界が抱える課題に合わせて、参加企業を募り、さまざまなタスクフォースとして活動を進めている。また、「バッテリー教育プログラム」など人材育成についてもさまざまな取り組みを行っている。
BASCのCEATECへの出展は初となるが「蓄電池市場が盛り上がりを見せていることや、蓄電池サプライチェーンの重要性などを示すために初めて出展した。製造技術や材料、サプライチェーン情報のデジタルインフラ整備など、蓄電池産業には多くの課題があり、異業種も含めて参入の余地はある。新たに参入したい企業に対する情報発信なども進めたい」(BASC 広報担当)としている。
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