ADASや車載インフォテインメント向けにコスト最適化された小型FPGA : 組み込み開発ニュース
AMDは「AMD Automotive XA」ファミリーの最新製品として、自動車向けにコスト最適化した小型FPGA「Artix UltraScale+ XA AU7P」を発表した。9×9mmパッケージの他、チップスケールパッケージでも提供する。
AMDは2024年9月17日、「AMD Automotive XA」ファミリーの最新製品として、自動車向けにコスト最適化した小型FPGA「Artix UltraScale+ XA AU7P」を発表した。
同製品は、ADAS(先進運転支援システム)センサーアプリケーションやIVI(車載インフォテインメント)用途向けに最適化されたFPGAだ。カメラビジョン、車載ディスプレイアプリケーションに適している。
「Artix UltraScale+ XA AU7P」イメージ画像[クリックで拡大] 出所:AMD
AMD 16nm FPGAまたはアダプティブSoCで使用可能な中では最小の9×9mmパッケージのほか、チップスケールパッケージでも提供する。チップスケールパッケージは、I/Oのルーティングや信号密度、はんだ接合部の信頼性が向上し、電気性能が強化するように設計されている。
既に同社顧客は、同製品をサーマルカメラや赤外線カメラといったADASエッジデバイスに組み込んでいる。自動車の設計者は、これらのデバイスをエッジセンサーのデータ取り込みや画像処理に使用したり、車載ディスプレイに接続してインフォテインメント機能を強化したりできる。
⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら
いまさら聞けない FPGA入門
あなたは、人に「FPGA」を正しく説明できるだろうか? いまや常識となりつつあるFPGAについて、あらためてその概念から仕組み、最新動向までを解説する。(編集部)
FPGAの特徴とは? 他デバイスと比較してみよう
MONOistの人気解説記事「いまさら聞けないFPGA入門」が公開された2006年9月から10年以上が経過し、FPGAを取り巻く状況も大きく変わっています。そこで、あらためてFPGAの基礎から最近の動向までを含めて解説する「新・いまさら聞けないFPGA入門」を公開します。前編は、FPGAの特徴について、ASICやASSP、GPU、CPUと比較して説明します。
FPGAの力を引き出す3種の開発ツールとは
あらためてFPGAの基礎から最近の動向までを含めて解説する「新・いまさら聞けないFPGA入門」。後編は、FPGAの最大の特徴を引き出すのに用いる最新のツールと、FPGAの採用が広がっている新たな市場について紹介します。
スバルが次世代「EyeSight」に採用、AMDの第2世代「Versal AI Edge」
AMDは、FPGA回路とCPUを集積したアダプティブSoCの新製品として、車載システムをはじめとする組み込み機器でのAI処理性能を大幅に高めた「Versal AI Edge Series Gen 2」を発表した。第1世代の「Versal AI Edge」と比較して、消費電力当たりのAI処理性能で3倍、CPU処理性能で10倍を実現している。
ソニーの車載LiDARレファレンスデザインにアダプティブSoCとFPGAを採用
AMDのアダプティブコンピューティングテクノロジーが、ソニーセミコンダクタソリューションズの車載LiDAR向けレファレンスデザインに採用された。
AMDのザイリンクス買収は「1+1=3」のシナジー、「Ryzen AI」などで大きな成果
米国AMD本社 プレジデントのビクター・ペン氏が来日し同社のAI技術について説明。AMDのCPUやGPU、NPU、FPGAなどの幅広いハードウェア製品や、オープンソースをベースにしたソフトウェアの強みを挙げるとともに、買収したザイリンクスとのシナジーが「Ryzen AI」などで大きな成果を出していることを強調した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.