高速オフセットは、クリエイター×紙製品試作プロジェクトの第2弾となる「紙製カードケース」の試作品を発表した。1枚の紙を折り畳んで作るため、薄くて軽く、日本の伝統色を採用した、見た目が竹のようなケースだ。
高速オフセットは2024年9月10日、クリエイター×紙製品試作プロジェクト「アイデアのアイデア」の第2弾となる「紙製カードケース」の試作品を発表した。
「アイデアのアイデア」は、同社が総合印刷会社として「紙製品の表現の幅を広げ、世の中に必要とされるアイデアの種を創出する」ことを目指し、同年6月にスタートしたプロジェクトだ。
プロジェクト第2弾となる紙製カードケースは、カードで財布が膨れてしまい、必要なポイントカードが見つからないというクリエイターの経験から「こんな商品が欲しい」と企画したものだ。
表裏で計4枚のカードを収納でき、スマートフォンと同じくらいのコンパクトサイズで、薄くて軽い。1枚の紙を折り畳んで作る構造で、のり付けなどの加工が不要なため、スピーディーに製作できる。
折り畳む構造もクリエイターが企画し、設計した。収納したときのカードの視認性と出し入れのしやすさを最も重視し、カードを実際に入れながら試作品を何度も作って調整した。ケースの四隅は、バッグの中に入れた際に角が当たり、擦れることを想定して斜めにカットしている。また、ケースの上部にはパンチ穴があり、ストラップやチェーンが付けられる。
調整の過程で、竹の切り口に似ているとひらめいたことで、用紙の色は日本の伝統色で、竹の内側に似た色を選んだ。印刷した紙を折る際にインクが割れ、用紙の地色が見えることを生かして、より「竹っぽさ」を表現している。
紙製カードケースは試作品だが、商品化や企業のOEM製造などにも対応する。商談を検討している企業には、サンプル品を郵送する。
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