エナジーハーベスティングで交換不要のCR2032コイン型電池モジュール、SMKが開発組み込み開発ニュース

SMKは、コイン型電池CR2032に置き換わるエナジーハーベスティングモジュールを開発したと発表した。

» 2024年09月19日 05時45分 公開
[MONOist]

 SMKは2024年9月11日、コイン型電池CR2032に置き換わる「業界初」(SMK調べ)のエナジーハーベスティングモジュールを開発したと発表した。

photo 自立給電型コインバッテリーモジュールのイメージ図[クリックで拡大] 出所:SMK

 SMKが開発した「自立給電型コインバッテリーモジュール」は、太陽光発電(PV)セルを利用したエナジーハーベスティング技術と、Bluetooth Low Energy(BLE)5.3による低消費電力通信を組み合わせ、リモコンやセンサーなどの電池交換を不要とするものだ。

 既存のコイン型電池ボックスに収まるコンパクト設計で、モジュールサイズは直径20mm×厚さ3.2mm、PVセルサイズは直径16mm(4セル)となっている。定格出力電圧は3.0V±2%で電池容量は4mAhである。「現行の製品デザインを踏襲しながら電池の交換を不要にしたい」や「通信機能を追加したい」といったニーズに対応している。

 電池、PVセル、通信回路、各種センサーを一体化して、コイン型電池のサイズに収めており、外部アンテナによるワイヤレス電力伝送(WPT)にも対応しているため、太陽光発電が困難な場所でも利用可能だ。

 同社では、使用用途としてリモコン、IoT(モノのインターネット)トラッカー、センサー、PC周辺機器、自転車アクセサリーなどを想定しているという。

photo 自立給電型コインバッテリーモジュールシステムの構成図[クリックで拡大] 出所:SMK

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