ソニーセミコンダクタソリューションズは、電磁波ノイズエネルギーを利用した、エナジーハーベスティング用のモジュールを開発した。低消費電力型のIoTセンサーなどへの給電や、電池などへの充電に使用できる。
ソニーセミコンダクタソリューションズは2023年9月7日、電磁波ノイズエネルギーを利用した、エナジーハーベスティング(環境発電)用のモジュールを開発したと発表した。
同モジュールは、同社がチューナー開発で培ってきたアンテナ技術を応用し、電磁波ノイズの発生源となっている電子機器などの金属部をアンテナの一部として活用。さらに、電気への変換効率を高める整流回路を用いた独自の構造を採用した。
サイズは7×7×1.2mmと小型ながら、家電やPC、ライト、自動販売機、エレベーター、自動車、産業用機器などから発生する数Hz〜100MHz帯の電磁波ノイズを、数十μW〜数十mWの電気エネルギーに変換できる。
変換された電気エネルギーは、低消費電力型のIoTセンサーや通信機器などへの給電や電池などへの充電に使用可能。電子機器が通電されていれば、待機時でも電力収穫ができるので、工場やオフィス、店舗、家庭など、屋内外を問わず活用できる。
ソニーのイメージセンサーは車載分野が新たな柱に、金額シェアで25%に到達
ソニーの「Spresense」が採用するオープンソースRTOS「NuttX」とは
飛翔中ドローンのすれ違い通信、60GHz帯大容量無線で0.5秒間に120MBを伝送
ラズパイのカメラモジュールにエッジAI版が登場? ソニーセミコンが少数出資
エッジAIセンシングプラットフォームの有償クラウドサービスを提供開始
ソニーの裏面照射型CMOSセンサーが「3階建て」に、飽和信号量2倍でDR拡大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク