JFEエンジニアリングは、同社が開発したCO2分離回収パッケージ「GX-Marble」の実証試験で、バイオガス発電設備の燃焼排ガスから濃度99.5%のCO2を回収することに成功した。
JFEエンジニアリングは2024年8月6日、同社が開発したCO2分離回収パッケージ「GX-Marble」の実証試験で、バイオガス発電設備の燃焼排ガスから濃度99.5%のCO2を回収することに成功したと発表した。
GX-Marbleは、膜分離法と物理吸着法を組み合わせたハイブリッド型のCO2分離回収パッケージで、低消費エネルギーで燃焼排ガス中の低濃度CO2を高濃度に分離/回収できる設備だ。
今回の実証試験は、2024年7〜12月にかけて、Jバイオフードリサイクルの横浜工場(横浜市鶴見区)で、食品廃棄物から発生させたバイオガスを燃料とするガスエンジン発電の燃焼排ガスを用いて実施する。回収したCO2はバイオマス由来のため、CO2回収/利用(Carbon dioxide Capture and Utilization、CCU)だけでなく、貯留することによってネガティブエミッション技術(NETs)の1つであるBioenergy with Carbon Capture and Storage(BECCS)を実現でき、カーボンネガティブを達成することが可能だ。
実証試験で得られた成果を基に、GX-Marbleの2024年度中の商品化を目指す。GX-Marbleは、比較的小型の燃焼ガス排出設備に適しているだけでなく、自動運転機能を搭載予定で、幅広い顧客が使える商品になる。
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