NTTデータザムテクノロジーズは、製造業向け金属3Dプリンタ「EOS M 290-2」の販売を開始する。デュアルレーザーにより造形時間を短縮できるため、生産性が向上し、製造部品の単価削減に寄与する。
NTTデータザムテクノロジーズは2024年6月26日、製造業向け金属3Dプリンタ「EOS M 290-2」を同年7月から販売すると発表した。比較的小さい部品の連続生産に適する。
EOS M 290-2は、「L-PBF(Laser Powder Bed Fusion:レーザー粉末床溶融結合)」方式の金属3Dプリンタ「EOS M 290」に、400Wファイバーレーザー2本を搭載した。なお、EOS M 290は、2021年度の「Enterprise 3D Printer of the Year(Metals)Award」を受賞している。
デュアルレーザーのEOS M 290-2は、2本のレーザーが造形エリア全面をカバーするフルフィールドオーバーラップ機能を備える。また、シングルレーザーのEOS M 290と比べて造形時間を短縮できるため、生産性が向上し、製造部品の単価削減に寄与する。パイロットユーザーとして、AMEXCIがEOS M 290-2を用いて試験製造をしたところ、部品単価を76%下げられたという。
プロセス品質と材料のラインアップはEOS M 290と同等で、造形可能領域は250×250×325mm、フォーカス径は約85μmだ。最大7.0m/秒の冷却機能付きデジタルスキャナーを搭載する。
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