ソニーセミコンダクタソリューションズは、IoT用ボードコンピュータ「SPRESENSE」向けのLTE-M拡張ボードに、外付けアンテナモデルを追加した。柔軟な受信環境の改善が可能になり、省電力化に寄与する。
ソニーセミコンダクタソリューションズは2024年6月10日、IoT(モノのインターネット)用ボードコンピュータ「SPRESENSE(スプレッセンス)」向けのLTE-M拡張ボードに、外付けアンテナモデル「CXD5602PWBLM2JEA」を追加した。価格はオープンで、同日より販売を開始した。
IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載のSPRESENSEは、メインボード「CXD5602PWBMAIN1」とLTE-M拡張ボードを組み合わせることで、低消費電力かつ広範な通信カバレッジのIoTアプリケーションを構築できる。LTE-M拡張ボードの新モデルは、従来モデル「CXD5602PWBLM1JUL」に外付けアンテナを接続できようにすることで、柔軟な受信環境の改善とさらなる省電力化に寄与する。
SPRESENSE向けのLTE-M拡張ボードは、同社の関連会社Sony Semiconductor Israel製の低消費電力小型チップセット「ALT1250」を搭載。セルラー系LPWA規格の1つである、LTE-M(LTE Cat-M1)に対応する。
従来モデルはオンボードアンテナのため、受信環境が悪い場所では受信状態を柔軟に改善できないという課題があった。新モデルの本体サイズは45×50mmで、nanoSIMカードに対応し、オーディオ入出力、デジタル入出力、アナログ入力端子、外部ストレージ用microSDスロットを備える。
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